cace10
後編
氏 名 | 谷口 千尋 Taniguchi Chihiro |
年 齢 | 15歳 |
学 年 | 中学3年 |
身 長 | 162cm |
血液型 | O型 |
トイレ頻度 | 近い |
最後の失敗 | 14歳 場所・状況: 体育祭の閉会式で必死に我慢するも、限界がきて衆目の前で大失禁 詳細→ |
最後のおねしょ | 10歳 |
性 格 | 真面目でしっかり者 運動神経抜群 一年前のおもらし以降やや内気になった しかし徐々に明るさを取り戻しつつある |
*
*
*
タッタッタッ...
「はっ、はっ...」
(あぁぁ…走ったらお腹に…でも急がないと…体育館前のトイレ…混んでなきゃいけど…)
~1階体育館女子トイレ前~
ガヤガヤ...
「そんな...」
(ウソでしょ…こんなに並んでるなんて…今からじゃほかのトイレに行ってる時間なんて…)
体育館前の女子トイレは千尋の予想を上回る混雑だった。
とてもではないが、体育館で待っているであろう自分のクラスに急いで合流しなければならない千尋に、この列は並んでいられない。
(とにかく…体育館に行くしかないよね…みんなを待たせているかもしれないし…)
すぐにトイレに行く事を断念し、千尋はひとまず体育館へ急ぐことにした。
~体育館特設身体測定会場~
ガヤガヤ...
「あぁ!谷口さん!よかった...ギリギリ間に合ったみたいね...役員の仕事お疲れ様。。それじゃぁ6組全員揃ったので、今から出席番号順に記録カードを配ります。もらった人からそこで靴を脱いで、ズボンと靴下を脱いでカゴに入れてから左側の体重測定に進んでください。ブラをしている人はブラもとって下さいねー。...それでは名前を呼びます...」
モジモジ...
(5組の人たちとっくに終わってる…ってことはやっぱりあたしを待っててくれたんだ……これはもう終わるまで我慢するしかない…か…ううん!このくらい我慢しなきゃだよね…もうあたしは3年生なんだから…)
すでに体質の変わっている今の千尋の尿意は限界に近づきつつあったが、もう自分は3年生であるという自覚と、皆を待たせていたという罪の意識で、自分を鼓舞する千尋。
「谷口さん」
「はい」
千尋は自分の名前の書かれた記録カードを受け取り、体育館入口に設けられた脱衣カゴの前に上履きを脱いで置き、白のハイソックスを脱いで、スポーツブラを外してからハーフパンツを脱ぎ、綺麗に畳んで脱衣カゴへ入れる。
ブルッ...
(やだ…スースーする…あぁぁ…おしっこがぁ…)
とくに寒い季節でもなく、尚且つ校舎全体の空調設備で施設内は適温に保たれてはいたが、おしっこを我慢している千尋には、下はショーツに上はノーブラで体操着のシャツだけ、というシンプルで開放的なスタイルになったことにより、緊張感などが削がれ、思わずブルっとする。
そしてこの事により、千尋の尿意は彼女自身の想定以上に、急激に上昇する事となる。
モジモジ...
(あぁぁ…我慢できるかな…これけっこうキツイかも…でもここまで来たらもう終わるまでトイレに行けない…ガマンだ…我慢するしか…)
あの日の影が何度も頭をよぎろうとするが、無意識にそれを否定して我慢できると信じるしかない千尋。
あの日のような過ちはもうあってはならない。
これさえ終わればトイレに行ける。もうすぐでゴールできる。
そう何度も自分を奮い起たせ、千尋はいざ、最後の戦いに臨む。
~体育館体重計測ブース~
ガヤガヤ...
「はい次の人ー」
モジモジ...
(こっちに並べばあと3人…早く進んでぇ…><)
保健室とは違って体育館の広さを生かし、各ブースに計測台は2台ずつ設けられ、単純に保健室の倍のスピードで進むことができる体育館特設身体測定会場。
千尋は体重計測ブースの4人並んでる右の列より、3人の左の列に並ぶ。
第一関門体重計測まで残り2人…
モジモジ...スリスリ...
(はやく…早く進んで!…おしっこ漏れちゃう~…><)
第一関門体重計測まで残り1人…
モジモジ...ギュゥ...
(あと1人…早く…早く…)
この時の千尋にはおしっこの事以外を考える余裕はもうなくなっていた。
自分では極力平静を装い、足を交差したりして必死で誤魔化しているつもりではいるものの、あの1年生の少女のように、見る人が見れば今の千尋がトイレを我慢していることは見抜かれてしまうように体が動いてしまう。
どさくさに紛れて右手もおしっこの出口を塞ごうと、何度も股間に伸びてしまう。
そしてついに千尋の計測の番が回ってきた。
「次の人ー」
「はい...よろしくお願いします。。」
こんなに切羽詰まった状況下にいても、礼儀を忘れない真面目な千尋。
「はいじゃあここに乗って。乗ったらしばらくじっとしてて...」
担当の女性教員に促され、意を決して体重計測台に乗る千尋。
「そのままねー...」
プルプル...ギュゥッ...
「はぃ...」
(うぅ~…や、やっぱりじっとしてるのキツいなぁ…おしっこが…漏れてきそう……早くしてぇ…><)
ほんの数秒が何十秒にも感じる、今の千尋にとっては地獄の時間。
隙を見ておしっこの出口を両手の指で圧迫し、今にも出てこようとするおしっこ達を必死で押し戻してその時間をなんとか堪える。
「49.1...はいお疲れ様。じゃあこれ持って隣に行ってー。」
「はぃ...」
「次の人ー...」
モジモジ...
(うぅ…ホントに漏れちゃうかと思った…でもこの体重ってやっぱり、このおしっこの分も入ってるんだよね…)
自身の張り詰めた膀胱辺りに手を当てながらそんなことを考える千尋。
(次は身長かぁ…頑張って我慢しないと…)
第一関門に見事勝利を収めた千尋は続く第二関門である身長計測ブースに向かう。
~体育館身長計測ブース~
ガヤガヤ...
第二関門身長計測まで残り1人…
千尋が身長計測ブースに来るとどちらの計測台にも丁度2人だった列が進んで1人しか待ちがいない状況だった。
モジモジ...
(よし…ここまでくれば先は早そう…いっきに終わらせて早くトイレに…)
ジワ...
「!?」
(あっ…ヤバイ…安心したら…おしっこが…うぅぅ…)
完全勝利が目の前に見え、トイレに行くことを想像してしてしまった隙をついておしっこが溢れ出そうになる。
ギュゥ...
(ちょっと出ちゃった…やばいやばい…油断しちゃいけない…もうおもらしなんて絶対できないんだから…)
何の事はない下着を少し湿らせた程度のおチビリだが、今の千尋はこれが自分のおしっこタンクからの最終警告だということよく知っている。
そのことで振り払っていた不安と、絶対に我慢し通すという決意が入り乱れる。
だが千尋は絶対に我慢できることだけを信じ、最悪の結末はまだイメージをしない。
いや、むしろその事をイメージした瞬間すべてが終わるような気がして目を逸らしていたに過ぎないのだ。
そうこうしている間に…
「次の人!」
千尋の身長計測の番が回ってきた。
「よろしく...お願いします...」
「はいじゃあ背筋を伸ばしてここに立って。。はいそのままねー...」
ソワソワ...
「......」
(おしっこ…おしっこ…早く…早くやって…)
とその時、この日一番の尿意の波が千尋を襲う。
ジュっ...
「っん...」
(ヤバイ!…漏れちゃう漏れちゃうもれちゃうっ!…)
ギュゥウ...ギュゥゥ...
ジュジュ...ツー...
渾身の力で括約筋を締め、おしっこの出口を両手で握りしめる千尋。
なんとか難を乗り切った千尋だが、今のおチビリでショーツのクロッチ部分を言い逃れできない程に漏れ出たおしっこで大きく濡らしてしまった。
ポタ...ポタ...
「肩の力を抜いて!」
「は、はい!...すいません...」
(危なかった…今のはもうダメかと思った…でももう早くトイレに行かないと…あたし…)
千尋の中でようやくあの日の自分と今の自分がはっきりと重なる。
この身体測定という場で、あの日のように情けなくおしっこを漏らしてしまう自分をはっきりとイメージしてまい、言いようのない不安と恐怖が千尋を襲う。
プルプル...
(また去年みたいに…おしっこ漏らしちゃう……それだけは絶対ダメ!…ダメなのに…)
ついにこの場でおもらししてしまうかもしれないという事を悟った千尋。
「162.0...はいじゃあ隣に行ってー...次の人!...」
「はーい。。...ん?」
(あれ…なんかここ濡れてる…?)
*
モジモジ...パタパタ...
(ダメだ…弱気になっちゃ…もうおもらしなんて…絶対にイヤ…次で最後なんだから…そしたら…トイレに行けるんだ…)
堪らずその場で小さな足踏みをしながら意地でもおしっこを我慢をしようとする千尋。
もう何人かは千尋の陥っている状況に気付いている者がいるかもしれない。
もう一刻の猶予もないような、身体も精神もそんな一杯一杯の状態だった。しかし、ここまで来て負けるわけには行かない。
もう今年は負けられない。今年は絶対に勝ってみせる。
千尋の意地と尿意の最終バトルの火蓋が一年の時を経て再び切って落とされる。
そして訪れた最終関門…
~体育館胸囲、頭囲計測ブース~
ガヤガヤ...
このブースでは2人の女性教員が待ち構えていて、それぞれで胸囲、頭囲を計測する。
その際、胸囲を測るときには、シャツを上にまくり上げて、完全に無防備な状態にならなければならない。
先程の2度目のおチビリでショーツの股間部をグッショリと濡らしてしまい、その事実をシャツを下に引っ張ってバレないように誤魔化している千尋にとっては当に最終関門だった。
そして最終関門たる理由は他にもある。
今にも漏れそうなおしっこを必死に我慢することと、恥ずかしい下着のシミを隠すことで頭が一杯な千尋は、その事をまだ実感出来てはいない。
「次の人!」
モジモジ...ソワソワ...
「ふぅ...ふぅ...」
(あと2人…おしっこ…おしっこしたい…お願い…早く…はやく進んでぇ…)
既に千尋が感じる尿意は臨界点を迎えていた…
最終関門胸囲、頭囲計測まで残り1人…
モジモジ...ギュゥギュゥ...
「はやく...はやく...」
(あぁんおしっこー!…はやくおしっこぉ…もれちゃう…もうほんとに漏れちゃうぅ…)
無意識に声にならない声で誰をでもなく囃し立てる千尋。
右手もシャツを引っ張ると同時にすでに股間が定位置になり、それでも怪しまれぬよう細心の注意を払っておしっこの出口を揉みしだく。
そうすることで気も少しは紛れ、なんとか決壊だけは免れていたが、絶え間なく続く限界の尿意に千尋の精神力もすでに限界を迎えつつあった。
モジモジ...
(もしかしたら…もう…測ってる最中に出ちゃうかも……あんなポーズで…きっともうガマンできない…どうすれば……またおもらししちゃうの?…あたし……そんなのヤダよ…)
「次の人!」
ついに千尋の番が巡ってきた。それは絶望へのカウントダウンでもあった。
徐々に出てきた諦めの気持ちと、それでも諦めたくない最後の希望を抱いて女性教員が待つ場所へ足を進める千尋。
ここまで来て途中でトイレに行こうかとも何度も考えた。
しかしそれを許さなかったのは真面目すぎる正義感とプライド、他ならぬ千尋自身なのだ。
もう逃げ道は閉ざされた。覚悟を決めて最終関門を受けるしかないのだ。
ソワソワ...
「お願いします...」
「はい、ではあちらを向いてシャツを捲って下さい。」
「はぃ...」
(お願い…もうちょっとだけ…あとちょっとだけだから……)
スッ...
全神経を自身のアソコへ、括約筋へと集中させ、意を決してアソコから手を離し、シャツをまくり上げる千尋。
そして千尋の小ぶりだが形のよい控えめなおっぱいが露わになり、同時に股間辺りが不自然に薄黄色く濡れているスポーツ用の白のジュニアショーツが露わになった。
「はい、じゃあ計測します。」
プルプル...
「...」
(バレませんように…下はみないでっ…お願い…はやくやって…)
ブルッ
「ぁっっ...」
(やばい!…でるっ!?…あっあ…っ…)
じょわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ...
ブルブル...
「はっ...くっ...」
(ぁっあっ…止めなきゃ!…だめぇ!!…まだ出ちゃダメぇぇ…)
ジョッ...じょゎゎ...ピチャ...ピシャシャ...
「え?ちょっとあなた...!?」
ブルブル...
「っ...」
(ダメっ…もっ…もうダメっ……気づかれちゃっ…ああぁっ!!!…)
ジュィィィィィィィイィィィィ...しゅぅぅぅぅぅぅぅうぅぅぅうぅぅぅ...ビシャビシャビシャッ...
ついに千尋にとって人生で2度目となる失禁の瞬間が訪れた。
あの一年前の悪夢が再び現実のものとなってしまった。
意思に反して堪えきれず溢れ出てきたおしっこ。必死の抵抗虚しく、女性教員に気づかれ、もう隠し通せないと悟った時には頭が真っ白になり、身体から一気に力が抜けてしまった。
もう止められない。最早止めることに意味は無い。
それを知った千尋のおしっこは勢いを増し、本来なら便器に向かってする勢いで噴き出し、ショーツという壁に当たって恥ずかしく卑猥な音色を奏でる。
そしてあろうことか、シャツを捲って乳房を出したままなんともみっともない格好でおしっこを垂れ流している千尋。
しゅぅぅィィィィイィィィィイィィ...ビシャビシャッ...
「はぁ...はぁ...ぅ...」
(あぁぁ……でちゃっ…た……嘘だよ…こんな……だってあたし…またみんなの前で…オモラシしちゃうなんて……なんで…なんで…こんなことって…ううぅ…ヒドイよ…神様…)
ザワザワ...
「見て!あの子おしっこ漏らしてる!」
「うわぁ...ホントだぁ」
「谷口さんじゃない?ほら去年も運動会で漏らしてたっけ」
「あーそういえばそんな子いたかも、あれ谷口さんだったんだー」
「あたし絶対あの子トイレ我慢してると思った。。」
「あたしもあたしも!なんかずっと落ち着きなかったよねー。。アソコも何回も触ってたし...」
「やっぱりトイレ我慢してたんだぁ...あたしずーっとあの子見ててわかったもんw」
「いつかやっちゃうんじゃないかって思ってたけど、本当に漏らしちゃったねww」
「うちもトイレめっちゃ行きたいけど漏らすとかないよねー」
「谷口さんおしっこまた漏らしたんだって!」
「またー?そういえばあの人去年もお漏らししてたよねw」
「2回も学校でおもらしってそれチョ~悲惨...あたしなら生きて行けないよ絶対w」...
ザワザワ...
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ...ピシャピシャ...
「ご、ごめんなさい...ごめんなさい...」
(やっちゃった…またやっちゃたんだ…あたし……これが現実なんだ……あたし…どうなっちゃうんだろう…)
今はまだ、不思議とあの日のような悔しさはない。涙目ではあるが、涙も溢れてこない。幸い去年と違い、この場には女子しかいない。それが唯一の救いだったのかもしれない。
ただ自分が、二度も"おもらし"という恥ずかしい失敗をしてしまった事が未だ信じられなかった。
頭が真っ白だった。ただあの"同じ状況でおもらしをしてしまった1年生の少女、小島 明日香"のように、顔を赤くして自分の作り上げた恥ずかしい水たまりを見ているしかなかった。
千尋が本当の悔しさと後悔に打ちひしがられるのは、この2度目のおもらしという大失態の事実が親友に、そして意中の男子生徒の耳にいつかは届くんだ、と悟った時だった。